ACID LOVE -Shunga 春画-

性に関係ない人間はいない。

最もプライベートな事柄である「性」を露わに表現した江戸時代の春画。

私は現代日本人の猥雑な都市生活の欲望そのものである性を「現代の春画」として提示した。

昂り突き進む姿を「生」とするならば、果てる瞬間は「短い死」である。

人は無我夢中でそれに向かい思いを遂げる。

そして行為の果てに新たな命が生まれる。

ひと組の男女は生、死、再生そのものだ。

構成について

人物のシルエットや構図は実在の春画を参考にし、引用し、それらをコラージュして再構築した。

また春画、マンガのように人物をディフォルメした。

塗りは90年代のアニメのようなベタ塗りを施しその上に多様な線や面を重ね紙芝居のような浅い奥行きを作った。

​色について

強い色彩同士をぶつける事で随所に視覚的な刺激を作り、その刺激が眼に与える強さで視線の誘導を図った。

色彩に撹乱されながらも視線は画面上を透写し捉えようとするだろう。

鮮やかな色で、愛し合う二人の危うさ、情動を表現した「酸性の愛」