絵を着る
Wear+Art=WEART

GINZA GRAVITY

「銀座」をテーマに制作。Tシャツにハンドペイント。

和光、RICOH、三越をメインに銀座4丁目の交差点を描いた。

夕陽を受ける空と雲は赤と青のコントラストで変化する街を象徴し、

交差点はブラックで銀座の街が人を惹きつける重力を表現した。

2点を制作。

Tシャツは自身でデザインしたものを着ている。

ASTRAIOS​:ギリシャ神話の星空の神の名から着想

夜の街:未来と過去の銀座を表現

Chambre avec vue:逆光の部屋。男女の横顔

VERTIGO:めまい。ヒッチコックの映画からインスピレーション

​スニーカーにハンドペイント。

New balanceのブランドを表す「N」を描き潰すことでスニーカーの価値を無化​した。

白いラインは、以前参考にしたオーストラリアのアボリジニーの絵から着想。黒字に白で描くそれがこのスニーカーに合うと感じた。

「作品を着る/ Wear+Art =WEART 」

着想:自分の作品を着て歩きたくなった。人が着て歩くアートとして衣服と絵を融合させたい。

コンセプト:絵画の状態では鑑賞者が「見る」ことしかできないが

衣服の形をとれば着た人(もはや鑑賞者ではない)が作品と一体化する。

つまり作品と鑑賞者との距離が無くなる。

​人は自己表現のため、あるいは必要に駆られて衣服を買う。ファストファッションでは物足りない。

消費者の多くは自己と他者との区別をつけたいという欲求から服を選ぶ。

付加価値があれば愛着が湧き特別なものになる。

例えば世界に一点しか無いものであるとか。

実際、このシャツはそれぞれ一点しか無いため着ると特別な気持ちになれる。

服装はその人の好みや立場を表現している名刺のようなものでありコミュニケーション手段でもある。

私にとって「絵を描く私」が自己の軸である。

本作は作り手である私が着ると、表出した自己の中身を着た自分となる。

自己の表現に守られながら、直に批判に晒される危険を孕んでいる。

他者が着るとその人の自己表現となる。

選ぶこともまた、表現だからだ。(2004年6月当時の文章)

手法:生地を選び、木版とステンシルでペイント。その後、縫製。

​縫製 Masako Ikeyama